開成算数の頻出単元ランキング|2023〜2026年の配点実測で見る学習の優先順位
- AlternativeStudy編集部
- 2 日前
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*Alternative Study 編集部 | 2026年8月公開*
「開成の算数はどの単元から手をつければいいのか」——単元別の対策記事を読む前に、まず全体の地図が要ります。どの単元が何点分出ているのかが分からないまま学習時間を配分すると、配点7%の単元に配点25%の単元と同じ時間を使うようなことが起きます。
この記事では、2023〜2026年の4年分の配点データから開成算数の頻出単元をランキング化し、単元ごとの位置づけと対策記事への入口を整理しました。意見や推奨は含まず、判断材料を並列で提示することを目的としています。
頻出単元ランキング(2023〜2026年・4年平均配点)
過去4年の配点比率を単元系統ごとに平均すると、次の順位になります。
順位 | 単元系統 | 4年平均配点 | 年度別の内訳 |
1位 | 立体図形 | 25.2% | 15% / 18% / 15% / 52.9% |
2位 | 速さ系(速さ+点の移動) | 20.9% | 20% / 20% / 20% / 23.5% |
3位 | 場合の数系(場合の数+試行検証) | 17.1% | 15% / 15% / 15% / 23.5% |
4位 | 数の性質 | 11.3% | 15% / 15% / 15% / ― |
5位 | 平面図形 | 10.5% | 15% / 12% / 15% / ― |
6位 | 規則性 | 7.5% | 10% / 10% / 10% / ― |
― | その他 | 7.5% | 10% / 10% / 10% / ― |
出典: 2023〜2025年はZ会受験情報ナビ・コベツバ中学受験解体新書の各年度入試分析、2026年は大問実測(点の移動20点・試行検証20点・立体切断22点・立体誘導23点=85点)
集計上の注記を2つ添えます。
系統の束ね方: 2026年度に登場した「点の移動」は速さと図形が融合した形式のため速さ系に、「試行検証」は場合分け網羅の発展形のため場合の数系に束ねて集計しています(コベツバの分析に基づく分類)
2026年の影響: 立体図形の1位は、2026年度の52.9%(大問3・4の合計45点)が平均を大きく押し上げた結果です。2023〜2025年だけで見ると15〜18%で、速さの20%を下回ります
ランキングの読み方 ― 平均と単年の両方を見る
4年平均だけを見ると2026年の激変を見落とす
2026年度は出題構成が大きく変わった年でした。速さ・場合の数・平面図形・数の性質・規則性の単独大問がなくなり、大問4題(点の移動・試行検証・立体切断・立体誘導)に集約されています。
4年平均のランキングはこの変化を「均して」しまいます。学習計画を立てる際は、平均値(長期の傾向)と2026年単年(直近の変化)の両方を見てください。
見方 | 上位単元 | 想定する使い方 |
4年平均 | 立体25.2% > 速さ系20.9% > 場合の数系17.1% | 小5〜小6前期の基礎配分 |
2026年単年 | 立体52.9% > 速さ系23.5% = 場合の数系23.5% | 小6秋以降の直前配分 |
2027年度がどちらに寄るかは判断できません
2026年度の構成が単年度の変化なのか、傾向シフトの始まりなのかは、2027年度の出題を見るまで分かりません。どちらのシナリオでも対応できるように、上位3系統(立体・速さ系・場合の数系)を厚くしつつ、4位以下の単元も基礎レベルは維持する、という構えが取れます。
講師視点(開成卒・東大理I、要・実講師差替え)
「単元の出題予想を当てにいく学習は、開成では分が悪いと感じます。私自身の受験期も、直前期は『どの単元が出ても標準問題は落とさない』状態を作ることに時間を使いました。ランキングは時間配分の参考にはなりますが、下位単元を切る根拠にはならないというのが実感です」
単元別の位置づけと対策記事
1位 立体図形(4年平均25.2%)
4年連続で出題され、2026年度は大問3(小立方体の切断・22点)と大問4(立体誘導・23点)で配点の過半を占めました。切断の基本3ステップと、誘導型で前半の小問を確実に取る技術が対策の中心になります。
→ 詳細: 開成中学の立体切断|出題頻度・基本3ステップ・2026年度分析
2位 速さ系(4年平均20.9%)
2023〜2025年は「速さ」として3年連続20%、2026年は「点の移動」(大問1・20点)として出題されました。比・相似と組み合わせた複合問題が標準形です。
→ 詳細: 開成中学の速さ・点の移動|4年の出題傾向と3つの判断軸
3位 場合の数系(4年平均17.1%)
2023〜2025年は場合の数として3年連続15%、2026年は発展形の「試行検証」(大問2・20点)として出題されました。書き出し・計算・対応付けの3アプローチの使い分けが問われます。
→ 詳細: 開成中学の場合の数・試行検証|3年連続15%から「試行検証」23.5%への発展
4位 数の性質(4年平均11.3%)
2023〜2025年に3年連続15%で出題されたあと、2026年は単独大問がありませんでした。約数倍数・余り・整数条件の絞り込みは、単独で出ない年も他単元の処理を下支えします。
→ 詳細: 開成中学の数の性質(本クラスター内で公開)
5位 平面図形(4年平均10.5%)
2023〜2025年に12〜15%で出題され、2026年は単独大問がありませんでした。ただし点の移動や立体切断の断面処理の中で、相似・面積比といった平面図形の技能はかたちを変えて問われ続けています。
→ 詳細: 開成中学の平面図形(本クラスター内で公開)
6位 規則性(4年平均7.5%)
2023〜2025年に3年連続10%で出題されました。配点は最小ですが、85点中8〜9点に相当し、丸ごと落とすと合格者平均と受験者平均の差(6年平均11.0点)に迫る失点になります。
→ 詳細: 開成中学の規則性(本クラスター内で公開)
学習時間の配分をどう考えるか ― 3つの考え方
時間配分に唯一の正解はありません。実際に取られている3つの考え方を並べます。
考え方1: 配点比例で配分する
4年平均の配点比率(立体25:速さ21:場合の数17:数の性質11:平面11:規則性8)に学習時間を比例させる素直な方法です。全単元の実力が同水準の受験生に向きます。
考え方2: 「配点 × 自分の失点率」で配分する
過去問の単元別正答率を記録し、配点が大きく、かつ自分がよく落とす単元に時間を寄せる方法です。配点25%でも正答率9割の単元より、配点17%で正答率5割の単元のほうが伸び幅が大きい、という判断ができます。過去問演習が始まる小6秋以降はこちらが機能しやすくなります。
考え方3: 難度帯で切る
開成算数はレベルA(全員が取る)・B(合否を分ける)・C(完答者少数)の3層で構成されます。単元を問わず「レベルA・Bを全単元で取り切る」ことを優先し、レベルCの対策は上位単元(立体・速さ系)に限定する方法です。合格最低点の得点率が65%前後で安定している開成の構造に沿った考え方です。
よくある誤解と事実
誤解1: 「頻出単元だけやれば受かる」
事実: 上位3系統の4年平均を合計しても63.2%です。開成の合格ラインは算数で65〜70%(合格者平均は55点前後=64.7%)なので、上位3系統を満点近く取っても、残りの単元がゼロでは届きません。ランキングは配分の参考であって、下位単元を切る根拠にはなりません。
誤解2: 「2026年に出なかった単元は対策不要」
事実: 平面図形・数の性質・規則性は2026年に単独大問がありませんでしたが、2023〜2025年は3年連続で出題されています。1年の空白から「もう出ない」と判断する材料はありません。また、これらの単元の技能は点の移動や立体切断の処理の中でも使われます。
誤解3: 「ランキング上位=難しい単元」
事実: 配点の大きさと難度は別の軸です。2026年度の大問1(点の移動)はB難度で受験生の多くが取り組める水準、大問2(試行検証)はC難度で完答者が限られる水準でした。配点が同じ20点でも、対策の狙い(完答か部分点か)は変わります。
FAQ
Q. 開成算数で一番出る単元は何ですか?
A. 2023〜2026年の4年平均では立体図形(25.2%)が1位です。ただし2026年度の52.9%が平均を押し上げており、2023〜2025年だけで見ると速さ(20%)が最上位でした。長期傾向と直近の変化の両方を見ることをお勧めします。
Q. 苦手単元がランキング下位の場合、捨てても大丈夫ですか?
A. 規則性(4年平均7.5%)を丸ごと落とすと85点中8〜9点の失点で、合格者平均と受験者平均の差(6年平均11.0点)に迫ります。「捨てる」より「レベルA・B問題だけは取れる状態を維持する」ほうが、失点の計算が立ちます。判断はほかの単元での得点力とあわせて個別に行うものです。
Q. 2027年度も立体図形が5割を占めますか?
A. 判断できません。2026年度の52.9%は4年間で突出した値で、2023〜2025年は15〜18%でした。継続的なシフトか単年度の変化かは2027年度の出題を見て初めて分かります。どちらでも対応できるよう、立体を厚めにしつつ他単元の基礎を維持する構えが取れます。
Q. 単元別の対策はどの順番で読めばいいですか?
A. まず算数全体の総論(配点・6年の傾向)で全体像をつかみ、次にこのランキングの上位から、お子さんの苦手と重なる単元の記事へ進む読み方が効率的です。各単元記事には判断軸(苦手なままで合格できるか)を共通で載せています。
Q. このランキングは何年分のデータに基づいていますか?
A. 2023〜2026年の4年分です。2023〜2025年はZ会・コベツバの入試分析による単元比率、2026年は大問別の実測配点(4題で85点、検算一致)を用いています。より長期の傾向(10年分)は過去問データの収集が完了し次第、更新します。
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答案を持ち込める無料相談
この記事で整理した内容が、お子さんの答案ではどうなっているか——失点がどの工程で起きているかを、実物の答案をもとに一緒に確認する無料相談を行っています。
お持ちいただくもの: 直近の模試・過去問の答案(あるもので結構です)
相談で行うこと: 失点の類型を特定し、残り期間で何を優先するかを整理します
担当: 開成卒を含む東大生講師
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Alternative Studyは、東大生講師による難関校特化のオンライン個別指導です。
*本記事の数値データは、開成学園公式入試結果・コベツバ中学受験解体新書・Z会受験情報ナビから収集したものです。2026年度の配点は大問別実測(20/20/22/23点)に基づきます。*
*本文中の「講師視点」は、開成卒業の現役東大生講師による発言を想定した記述です。公開前に実講師の発言で差し替えることが前提となっています。*