開成高校の偏差値・学校生活・進学実績【2025年最新|複数の模試基準で比較】
- AlternativeStudy編集部
- 4月17日
- 読了時間: 16分
更新日:4月19日
開成高校の偏差値はSAPIX 67、駿台68。東大合格149名(合格率37.6%)で44年連続全国1位。6年間の学費は523万円、塾代含む実質コストは約1,423万円。基本情報
開成高校の偏差値は模試によって67〜78の幅があります。この記事では8つの情報源から偏差値を比較した上で、学校生活・進学実績・6年間のコストを、保護者が判断に必要な形でまとめています。
Alternative Studyは東大生講師によるオンライン家庭教師サービスを運営しています。日々の指導で接している在校生・卒業生の声、公開データ、各種模試の情報を総合して、学校の実態をできるだけ正確に伝えることを目指しています。
基本情報
項目 | 内容 |
正式名称 | 開成中学校・高等学校 |
所在地 | 東京都荒川区西日暮里4-2-4 |
アクセス | JR・東京メトロ「西日暮里」駅より徒歩2分 |
設置区分 | 私立・男子校・中高一貫(高校入学枠あり) |
生徒数 | 中学 約900名 / 高校 約1,200名(1学年 約400名) |
設立 | 1871年(明治4年)共立学校として創立 |
校訓 | 開物成務(かいぶつせいむ) |
公式サイト |
校名の「開成」は中国の古典『易経』の「開物成務」(物事の道理を開き、事業を成し遂げる)に由来します。1871年の創立以来150年以上の歴史を持ち、明治時代から日本の高等教育を支える人材を輩出してきました。
通学アクセスは東京屈指の利便性です。西日暮里駅はJR山手線・京浜東北線と東京メトロ千代田線の3路線が利用でき、駅から校舎までは徒歩2分。首都圏のほぼ全域から1時間以内で通学可能です。
偏差値 ― 模試によって10以上の差が出ます
開成の偏差値は情報源によって67〜78と幅があります。「どの数字が正しいか」ではなく「どの模試を基準にしているか」で意味が変わります。
高校受験
情報源 | 偏差値 | 母集団の特徴 |
駿台中学生テスト | 68 | 難関校志望者が中心。母集団のレベルが高く数字は低めに出ます |
みんなの高校情報 | 77 | 全国の高校を横並びで比較した参考値 |
武田塾 | 78 | 全国ランキングに基づく独自評価 |
駿台模試で68は「全国最難関レベル」を意味します。一般的な全県模試や業者模試では74〜78が合格ラインの目安です。お子さんが受けている模試によって見え方が変わるため、必ず「どの模試の偏差値か」を確認してください。
中学受験
模試 | 偏差値 | 母集団の特徴 |
SAPIX | 67 | 最難関層が母集団。SAPIXで67は全体の上位数%です |
四谷大塚(合不合) | 71 | 中学受験生全体が母集団。最もバランスの取れた指標 |
森上教育研究所 | 71 | TOMAS等が採用する独自指標 |
日能研(R4) | 72 | 合格可能性80%ラインの偏差値 |
首都圏模試 | 78 | 幅広い学力層が受験。数字が最も高く出ます |
SAPIXの67と首都圏模試の78はどちらも同じ開成を指しています。中学受験では特に「どの塾の偏差値か」で大きく印象が変わるため、お子さんの通塾先の偏差値表と照らし合わせることが重要です。
例えば日能研R4で72の学校は、SAPIXでは62〜64程度に換算されるのが一般的です。逆にSAPIX偏差値を見慣れた保護者が首都圏模試の数字を見ると、お子さんの学力を過大評価してしまう危険があります。
出典: 駿台教育研究所、SAPIX小学部、四谷大塚入試情報センター、日能研、首都圏模試センター、みんなの高校情報、武田塾
入試情報
中学入試
項目 | 内容 |
試験日 | 2月1日 |
科目 | 国語・算数・理科・社会(4教科) |
試験時間 | 国語50分・算数60分・理科40分・社会40分 |
配点 | 国語85点・算数85点・理科70点・社会70点(計310点) |
定員 | 300名 |
2025年倍率 | 約3.0倍 |
算数の配点の高さと、理科・社会の記述問題が開成入試の特徴です。算数は計算力より思考力を問う問題が多く、過去問の徹底演習が合格の鍵と言われています。
高校入試
項目 | 内容 |
試験日 | 2月10日前後 |
科目 | 国語・数学・理科・社会・英語(5教科) |
試験時間 | 各50分 |
配点 | 各100点(計500点) |
定員 | 100名 |
内申点 | 不要(学力検査のみで合否決定) |
5教科の学力検査のみで合否が決まるため、中学の定期テストの成績にかかわらず実力勝負で受験できます。問題の難易度は全国最高水準で、数学は大学入試並み、英語は東大二次試験に近いレベルが出題されます。
併願パターン
中学入試の場合
2月1日は麻布と同日のため併願不可。以下が一般的な組み合わせです。
日程 | 選択肢 |
1月10〜20日 | 渋谷幕張・東邦大東邦・市川(千葉) / 栄東・立教新座(埼玉) |
2月1日 | 開成 |
2月2日 | 栄光学園 / 聖光学院 / 渋谷教育学園渋谷 |
2月3日 | 筑波大学附属駒場 / 海城(2回目) |
高校入試の場合
日程 | 選択肢 |
1月下旬 | 早大本庄 / 慶應志木 / 市川(千葉) |
2月初旬 | 慶應義塾 / 早大学院 / 筑波大附属駒場 |
2月10日前後 | 開成 |
2月中旬 | 都立日比谷(国立受験者) |
学校生活
校風 ― 自由と自律
開成は生徒の自主性に委ねる方針の学校です。校則は必要最小限で、学校側が細かく管理するスタイルではありません。制服はありますが、着方の自由度は高く、ネクタイも任意です。
この「自由」は放任ではなく、「自分で判断し、自分で責任を取る」ことを求める自由です。遅刻や欠席に細かい指導はありませんが、その分、自分の行動の結果は自分で受け止めることになります。この方針が合う生徒にとっては最高の環境ですが、指示がないと動けないタイプには厳しい側面もあります。
授業
授業は教科書の範囲を超えた教養的な内容が多く、教員の専門性の高さが特徴です。国語では大学レベルの文学作品を扱い、数学では大学数学の概念を先取りし、理科では実験重視のカリキュラムが組まれています。
一方で、学校が受験対策を直接行うタイプではありません。補習や講習は原則なく、「自分で計画を立てて自分で学ぶ」ことが前提となっています。このため多くの生徒が外部の進学塾を利用しており、学校の授業と塾の学習を両立させています。
行事
運動会(5月)
開成の運動会は高3が中心となり半年以上かけて準備する学校最大の行事で、日本有数の規模を誇ります。生徒を赤・青・黄・緑・橙・紫・紺・桃の8つの組(「くみ」)に分け、各組が応援合戦・仮装行列・騎馬戦・棒倒しなどで競い合います。
特に有名なのが「棒倒し」で、中学・高校合計約2,300名が参加する中、両軍の棒を倒し合う様は圧巻です。運動会の準備のために高3が学校に泊まり込むこともあり、「開成と言えば運動会」と言われるほどの伝統となっています。
水泳学校(7月)・マラソン大会(12月)・文化祭(9月)
運動会以外にも、開成名物の行事が年間を通して続きます。特に文化祭は2日間で約5万人の来場者を集める大規模なイベントで、研究発表から演劇、模擬店まで多様な企画が生徒主導で運営されています。
部活動
指標 | 数値 |
部活加入率 | 約90% |
部活動数 | 約50 |
運動部 | 硬式野球・サッカー・バスケ・テニス・剣道・柔道・ボート部など |
文化部 | 数学研究部・物理研究部・ディベート部・棋道部・鉄道研究部など |
部活動は盛んで、特にボート部は全国大会の常連です。一方で強制ではなく、帰宅部も一定数存在します。「勉強に集中したいから部活はしない」という選択も普通に尊重されます。
グローバル環境
指標 | 数値 |
在学中の留学経験率 | 約3% |
海外大学進学者数 | 約20名/年 |
帰国生受入 | あり |
海外大学への進学者はColumbia、Cornell、Duke、Imperial College London、Johns Hopkins、McGill、UC Berkeley、UPennなど、毎年約20名がトップスクールに進学しています。ただし学年全体の留学率は約3%で、グローバル教育を前面に出す渋谷幕張・広尾学園と比べると割合は低めです。
高校からの入学
高校入学者は1学年約100名。1年目は高入生だけのクラス編成で、内部生とは別に授業を受けます。これは中学3年間の先取り学習の差を埋めるための配慮です。2年目から内部生と合流し、高3では受験に向けて一緒に学びます。
口コミでは「高入生同士で友人関係ができるので馴染みやすい」という声が多い一方、「数学・英語で先取り3年分の差を感じた。入学後の自主学習が不可欠」という声もあります。
在校生・卒業生の口コミ
みんなの高校情報の総合評価は4.67/5.0(73件)。項目別の評価は以下の通りです。
評価項目 | スコア |
進学実績 | 5.0 |
イベント | 5.0 |
校則の自由度 | 4.5 |
いじめの少なさ | 4.5 |
部活 | 4.5 |
施設 | 4.0 |
在校生の声(口コミより抜粋・要約)
「学力が高いだけでなく、行事が本気すぎて毎日楽しい。筑駒や灘も頭はいいと思うが、学校行事については開成が一番だと思う」
「先生方の授業レベルが高く、知的刺激が常にある。ただし受験対策は自分でやる前提」
「いじめはほぼない。個性が強い人が集まっているので、変わっている人も受け入れられる」
卒業生の声
「卒業する頃に恐ろしいまでの良さを知る。天才の集まりだが、発想が良い意味でも悪い意味でも違う。きっと気が合う奴が見つかる」
「運動会の準備で半年学校に通い詰めたのが人生で一番濃い時間だった」
保護者の声
「先生方が生徒の自主性を尊重してくれる。余計な口出しをしない。その分、自己管理能力が問われる面はある」
「入学後、塾に通わないという選択は難しい。塾代込みで予算を考えた方がいい」
出典: みんなの高校情報(2025年4月時点の公開口コミを要約)、開成中学校・高等学校公式サイト
進学実績
2025年 主要大学別合格者数
大学 | 合格者数 | うち現役 | 出典 |
東京大学 | 149名 | 107名 | 大学通信 2025/3/17 |
早稲田大学 | 234名 | — | 大学通信 2025/3/17 |
慶應義塾大学 | 158名 | — | 大学通信 2025/3/17 |
国公立大 医学部 | 45名 | — | 推定 |
東京工業大学 | 22名 | — | 大学通信 2025/3/17 |
一橋大学 | 17名 | — | 大学通信 2025/3/17 |
京都大学 | 12名 | — | 大学通信 2025/3/17 |
東大 理科三類 | 5名 | — | インターエデュ 2025 |
海外大学 | 約20名 | — | 学校公式+推定 |
東大合格者数は44年連続で全国1位です。特に東大理科三類(医学部医学科)の合格者は毎年5名前後で、灘・桜蔭と並ぶトップ水準を維持しています。
合格者数ではなく「率」で見る
合格者数だけでは学校の実態は見えません。卒業生の何割が合格しているかを比較すると、別の側面が見えてきます。
学校 | 卒業生 | 東大合格 | 東大合格率 | 現役合格 | 現役率 | 浪人率 |
聖光学院 | 229名 | 95名 | 41.5% | 85名 | 37.1% | 10.5% |
開成 | 396名 | 149名 | 37.6% | 107名 | 27.0% | 28.2% |
灘 | 214名 | 77名 | 36.0% | 59名 | 27.6% | 23.4% |
日比谷 | 309名 | 81名 | 26.2% | 65名 | 21.0% | 19.8% |
渋谷幕張 | 350名 | 75名 | 21.4% | 62名 | 17.7% | 17.3% |
「数」では開成が1位ですが、「率」では聖光学院が上回ります。また現役合格率で見ると、聖光37.1%、灘27.6%、開成27.0%という順位になります。
開成の浪人率28.2%は、約3割の生徒が浪人を経て東大に合格していることを意味します。言い換えると、開成に入学しても現役で東大に合格できるのは4人に1人程度です。浪人を前提にするかどうかは家庭の価値観によりますので、「数」と「率」の両方を見た上で判断してください。
灘は東大77名に加え京大50名、国公立医学部78名と、東大以外の実績も高い学校です。特に医学部志望では灘・桜蔭が強く、東大合格者数ランキングだけでは各校の強みを比較できません。お子さんの志望進路に合わせてご覧ください。
出典: 大学通信2025/3/17速報値、インターエデュ2025。卒業生数は各校公式。速報値のため最終確定値と数名の差が出る場合があります。
6年間のコスト
学費
項目 | 金額 |
入学金 | 32万円 |
授業料(年額) | 49.2万円 |
施設費(年額) | 19.2万円 |
その他諸費(年額) | 約10万円 |
6年間合計 | 約523万円 |
中高6年間で約523万円。私立中高一貫校としては平均的な水準です。ただしこれは学校に支払う金額のみで、教育費の全体像を掴むには他の費用も含めて考える必要があります。
外部塾を含めた実質コスト
開成は受験対策を学校で提供する方針ではないため、多くの生徒が外部の進学塾を利用しています。塾代を含めた金額が実質的な教育コストになります。
項目 | 開成 | 聖光学院 | 日比谷 |
学費 | 523万円(6年) | 約600万円(6年) | 約51万円(3年) |
外部塾代(推定) | 約900万円 | 約150万円 | 約240万円 |
実質コスト | 約1,423万円 | 約750万円 | 約291万円 |
同じ偏差値帯でも、学校の方針によって塾の必要度が異なります。聖光学院は補習・講習が充実しているため塾不要の生徒が比較的多く、日比谷は都立のため授業料が年間11.8万円で就学支援金利用で実質無料の家庭もあります。
開成は学校の授業が受験対策ではないため、多くの家庭が中1または高1から塾に通わせるのが一般的です。塾の種類・通塾期間・通塾頻度によって総額は大きく変動するため、以下は家計を考える際の一つの目安としてご覧ください。
奨学金・学費支援
開成自体には成績による学費免除制度はありません。ただし経済的理由による学費支援制度は存在するため、該当する場合は学校にお問い合わせください。
高校からは東京都私立高等学校等授業料軽減助成金の対象となる場合があり、世帯年収に応じて年間最大47万5,200円が助成されます(2025年度)。
出典: 開成中学校・高等学校公式サイト(学費)、東京都教育委員会(助成金)。塾代は口コミ等からの推定値であり家庭によって異なります。
よくある質問
Q1. 開成と筑駒で迷っています
筑駒は卒業生156名に対し東大現役合格92名、現役合格率59%で全国1位。開成は卒業生396名で現役合格率27%。筑駒は少人数・国立で学費が安く、開成は大規模で行事が充実しています。試験日が異なるため併願可能で、両方合格した場合は校風や通学時間で選ぶことになります。
Q2. 高校から入って馴染めますか?
1年目は高入生約100名だけのクラス編成で、2年目から内部生と合流します。「高入生同士で友人関係ができるので馴染みやすい」という声と、「先取り3年分の差を埋めるのが大変。入学直後から相当な自主学習が必要」という声の両方があります。数学と英語の先取り差を埋める努力ができるかが鍵です。
Q3. 塾に通わなくても大丈夫ですか?
学校の方針として受験対策の授業は行っていないため、多くの生徒が外部の塾を利用しています。塾なしで東大に合格する生徒もいますが少数派です。塾の利用有無や時期・頻度は各家庭の判断になります。
Q4. 併願校はどこが多いですか?
中学入試:渋幕(1月)→開成(2/1)→栄光or聖光(2/2)→筑駒(2/3)という組み合わせが一般的です。高校入試:筑駒、慶應義塾、早大学院、都立日比谷が主な併願先です。
Q5. 6年間の費用はどのくらいですか?
学費のみで約523万円です。外部塾を利用する場合はその分が上乗せになります。塾の種類・通塾期間によって金額は大きく変わるため一概には言えませんが、学費に加えて相応の教育費がかかることは想定しておく必要があります。
Q6. 医学部を目指す場合はどうですか?
開成から国公立医学部への合格は年間約45名、東大理科三類に5名前後、私立医学部を含めるとさらに多くの合格者がいます。ただし医学部志望なら灘・桜蔭・久留米附設・東海なども検討対象になります。
Q7. 運動会に参加しないといけないですか?
運動会は生徒全員が参加する学校行事です。準備期間は任意ですが、本番当日は全員参加が原則です。体調不良等の例外を除き、運動会を避けたい場合はそもそも開成の校風が合わない可能性があります。
この学校の授業と受験の関係
ここから先は、進学実績の裏側を考えるための情報です。
開成の授業は教養的な内容が中心で、受験に特化した指導は行っていません。補習・講習も原則ありません。一方で多くの生徒が外部の進学塾を利用しており、東大合格率37.6%、浪人率28.2%という結果が出ています。
この事実から自然に浮かぶ問いがあります。学校の授業が受験対策ではないなら、授業は何のためにあるのか。学校が掲げる「開物成務」「自主自律」の教育は、6年間でどのように実践され、どんな成果を生んでいるのか。
これは学校を批判する問いではなく、学校が何を大切にしているかを理解するための問いです。教養的な授業を通じて、学校は「受験を超えた学力」や「自分で学ぶ姿勢」を育てようとしているのかもしれません。あるいは「多様な同級生との6年間」を提供することが本質的な価値なのかもしれません。
学校のWebサイトや資料にも教育理念は書かれていますが、抽象的な言葉だけでは実態が分かりにくい部分があります。学校説明会や個別相談の場で、具体的に何をやっているかを聞くことが、学校の本質を知る最も確実な方法です。
学校説明会で聞いてみよう
学校の授業について知りたい方 - 「授業は大学受験に対してどういう位置づけですか? 受験対策ではないとすれば、授業を通じてどんな力をつけることを目指していますか?」 - 「教養的な授業が中心とのことですが、具体的にどんなテーマを扱っていますか? 他の学校と比べた特色を教えてください」
塾との関係を知りたい方 - 「塾に通わずに大学受験を目指す生徒はどのくらいいますか? その生徒の進学実績はどうですか?」 - 「塾通いを前提にした学校なのか、それとも塾なしでも対応できる設計なのか、どちらですか?」
お子さんが自分から動くタイプではない場合 - 「学習面で困ったとき、学校からのサポート体制はありますか? 自分から相談しにくい生徒にも目が届く仕組みはありますか?」 - 「成績が下がった生徒に対して、学校としてどのような関わり方をしていますか?」
現役合格を重視している場合 - 「浪人する生徒が約3割いますが、学校として現役合格に向けた取り組みはありますか?」 - 「浪人するか現役で進学するかの判断は、生徒・家庭・学校でどのように相談されますか?」
高校から入学を検討している場合 - 「高入生が内部生と合流した後、学力差はどのようにフォローされますか? 高入生の進学実績は内部生と比べてどうですか?」 - 「高入生が馴染みやすくするための工夫はありますか? クラブ活動などで内部生と交流する機会は?」
お子さんの性格や特性に合うか知りたい場合 - 「内向的な生徒、活発な生徒、それぞれどのような学校生活を送っていますか?」 - 「不登校や退学になる生徒はどのくらいいますか? その場合、学校はどう対応しますか?」
学校選びで考えたいこと
以下は、開成に限らず学校選び全般に関わる視点です。
合格実績の見方
合格者数ランキングは「学校の広告」の側面があります。149名という数字は注目を集めますが、その成果が学校の教育によるものか、生徒本人の努力と外部の塾によるものかは、数字だけでは判断できません。
学校を選ぶときに見るべきなのは「この学校に入ったら、うちの子はどうなるか」です。合格者数ではなく、学校が生徒一人ひとりにどう関わっているか、6年間でどんな経験ができるかが重要です。
また、合格者数と入学者数は異なります。早稲田大学234名、慶應義塾大学158名という数字には、東大併願で合格した生徒も含まれます。実際に早慶に入学する生徒はそれより少ないため、「早慶に何名入学したか」は別の情報になります。
環境の多様性
開成は私立男子校です。同質性の高い環境には「切磋琢磨しやすい」「気を遣わず勉強に集中できる」というメリットがある一方、社会に出たときに接する多様な価値観に触れる機会は限られます。
特に女性との協働は、中高の6年間では得られにくい経験です。これは大学入学後に補完できる部分もありますが、10代の多感な時期を同性だけの環境で過ごすことの影響は無視できません。
留学率約3%、海外大進学者約20名という数字は、グローバルな環境を重視する家庭にとっては判断材料になります。共学校(渋谷幕張・渋谷教育学園渋谷・広尾学園・洗足学園など)や帰国生の多い学校と比較して、お子さんに合う環境を考えてみてください。
6年間で何を得るか
偏差値と合格実績は「入口」と「出口」の数字です。しかし保護者にとって本当に大切なのは、その間の6年間でお子さんがどんな経験をし、どんな力を身につけるかではないでしょうか。
開成の運動会に半年を費やす経験、校則のない環境で自分を律する経験、多様な才能を持つ同級生と過ごす経験。これらは偏差値では測れませんが、その後の人生に影響する力を育てています。一方で、同じ時間を別の環境で過ごすことで得られるものもあります。
学校を「大学に入るための手段」として見るか、「10代の6年間を過ごす環境」として見るかで、選ぶ学校は変わってきます。両方の視点を持ちながら、お子さんに合う学校を探してみてください。
出典: 開成中学校・高等学校公式サイト、大学通信2025/3/17速報値、インターエデュ2025、みんなの高校情報、SAPIX小学部、四谷大塚入試情報センター、日能研、首都圏模試センター、駿台教育研究所、武田塾、東京都教育委員会。塾代・通塾率は口コミ等からの推定値を含みます。合格者数は速報値であり、最終確定値と異なる場合があります。
最終更新: 2026年4月
更新履歴
2026年4月16日
2026年4月
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